人材不足が深刻な介護業界では、徐々に介護ロボットが導入されつつあります。しかし、まだまだ多くの課題があるのが現状です。介護ロボットの課題の一つは、介護ロボットを活用できる人材が不足している点です。運用技術を習得した人材が少なく、教育制度もしっかり構築されているとはいえません。現場で上手く活用できないと効率が悪くなり、介護ロボットに対して否定的な意見を持つようになります。人材面の課題を解決するため、技術を習得する人へのサポート体制を整えてから、介護ロボットを導入しましょう。メーカーの窓口となったり研修も担当する責任者を事前に決めておくことをおすすめします。
コスト面も介護ロボットを導入する大きな課題となっています。介護ロボットを導入するには、ロボットの購入費や維持費などが必要です。介護ロボットは普及率が低く発展途上な分野のため、導入単価は高い傾向にあります。特に小規模の施設では金銭面の負担が導入のネックとなっています。また、活用事例も少ないため、気軽に導入に踏みれないのが現状です。国や自治体も介護ロボットの普及に取り組んでいるので、介護ロボットの導入に関する補助金や介護報酬の加算など、金銭面の負担を減らす施策も考えられています。月々数万円でレンタルできる種類も増えてきており、施設側の負担を減らせるはずです。介護ロボットの種類によっては価格が大きく異なるため、導入目的を明確にしてから購入を検討しましょう。